「絶対なんかあるやん!」
その日もいつもと同じように司法試験に向けた勉強をしていた。
半年後に司法試験を控え、試験本番に向け、少しずつギアを上げていく機会を狙っていた。
夜に、父との食事予定があったので、夜までに終わる目標を立て、計画的に判例を読み進み、まとめあげていく作業に没頭していた。
勉強は孤独だ。さらに長時間の勉強はおしりが痛い。イスを買い換えたいが、買いにいくタイミングを逸していた。
そもそも、人と飲んでしゃべったりすることが好きな私。
にぎやかな席が大好きな私だ。
孤独な勉強を続け、
正直なところ、惰性で勉強していたともいえるかもしれない。
そんなもやもやした気持ちだったので、尊敬する父との食事は刺激的で楽しみであった。
通常、父はお酒が入ると話のスケールが大きくなる。
「はよ弁護士になって、ガンガン仕事しなはれ!」
「弁護士になることなんてスタートラインやで!一流になれ!」
「夢は大きく!インテリジェンスも高く!」
しかしその日は少し様子が違っていた。
ちびちびお酒を飲んでいる。一言で言えば元気がないのだ。
「おとんどないかしたん?」
「・・・いや、何でもないで。大丈夫やで。」
わかりやすっ!!絶対大丈夫ちゃうやん!なんかある!
そう思った私は、様々な可能性を探り、質問してみた。
体調が悪いのか?母親と揉めたのか?まさか女関係!?(笑)
いや、もしかして眠たいのか?
すると、予想の斜め上の答えを得ることになったのだった。
「法律事務所、たたまなあかんかもしらん。」(※)
※たたむ、は大阪弁でいうところの閉店です。閉店ガラガラー
「えっ!!」
聞けば、事務所経営が厳しくなってきたとのこと。
弁護士8名、事務員8名の、大阪では中規模事務所といえる弁護士法人川原総合法律事務所。
いったいなぜ存亡の危機を迎えているのだろうか!?
思い返してみれば、
私が、弁護士法人川原総合法律事務所を「離婚」「相続」分野において、大阪で指折りの法律事務所まで押し上げたのは、
この日からすべて始まっていたのかもしれない。
---弁護士法人川原総合法律事務所V字回復まであと!2年!!(ながっ!)---
法科大学院を卒業後、父親が経営する川原総合法律事務所の営業責任者として勤務。入社当時は事務所は紹介営業に頼っていたため年々売上が減少し、このままの状態では事務所経営自体が存続できない状態となる。そこで、一念発起しインターネット集客を事務所に本格的に導入。
当初は、手当たり次第に集客を試みるがほとんど成果に繋がらず苦悩。しかし、半年間ほど苦悩し努力を続けた結果、徐々に問い合わせが増えるようになる。その後の3年間で当初年間200件程度だった事務所の相談件数が6倍の1200件に急増。
そして、自身の法律事務所集客ノウハウを自分の事務所のためにだけ使うのではなく、「優秀な弁護士の先生方を少しでも世の中の人々の身近な存在として知ってほしい」と考え、弁護士専門集客カンパニー合同会社レップリーガルを設立。一般的なホームページ制作会社のマーケッターとは違い、法律事務所の目線に立ち、ただ単にホームページを作るのではなく、ポータルサイトとの連動、弁護士の先生方の特長や業務内容などを踏まえた上で、法律事務所の収益アップを実現するための全面的なアドバイスを実践しております。