こんにちは。法律事務所経営を有利に導くIT戦略をご提案する合同会社レップリーガルです。
今回は商圏の現状についてお話させていただきます。
目次
私たちの実績としましては、これまで弁護士事務所100件以上のお手伝いをさせていただいておりまして、作ったホームページの数は200~300個以上となっています。
もちろん一人の方が2個3個作られる場合も多いです。
それくらい経験を重ねて数値化やビジョンの想定ができるようになりました。
色々な案件をお手伝いさせていただいて、私たちの考える一つの基準みたいなものが見えてきました。
それをお伝えできればと思います。
私達の基準で、星の数で商圏の難易度を決めさせていただきました。
星3つ(★★★)のところが一番難易度が高く、逆に星1つ(★)のところが簡単だということです。
星が無いところもあります。
星3つのところは東京だけです。
星1つや星2つのところは、まだまだ攻略できるエリアですので、そういう認識でご確認ください。
人口80万人の大都市と言いながらざっくり分けておりますので、例えば横浜だったら300万人を超えていますし、大阪だったらもっと人口が多く、バラバラなところがあるので、あくまでも一つの基準という形で認識していただければと思います。
80万人以上というのは、人口が多いエリアで競合もそこまでいないという意味です。
例えば、80万人以上の大都市としてあげるとすれば、横浜市、大阪市、名古屋市、福岡市など政令指定都市的なところで聞いたことのあるような大きい都市が対象となります。
東京は別なので、一旦頭から離して考えて頂ければと思います。
⇒商圏の現状 東京都内編はこちら
80万人以上の都市はやはり既に成熟しているエリアが多いです。
大阪や横浜もそうですが、専門サイト自体を持っておられる法律事務所が実は結構あります。
例えば、「大阪 離婚 弁護士」でネット検索した場合、1位から10位までの圏内の中で6つ7つは最低限専門サイトが入っている現状になります。
もちろんそれ以外の3~4個はポータルサイトです。
ポータルサイトも割とがっつりと入っているイメージがあります。
80万人以上の都市でやりやすい分野は、離婚や交通事故などです。
他、場所にもよりますが、債務整理や刑事、相続などもあげられます。
一般的な分野できちんと戦略を立ててホームページを作り、適切なリスティング広告の運用をしていけば回っていくので、勝ち抜ける場所ではあります。
先ほど申し上げました、横浜市、大阪市、名古屋市、福岡市などでは、ある程度競争の激化が進んでいます。
もちろん一番競争が激化しているのは東京の中央区や港区や千代田区がダントツですが、それに次ぐくらいの競合成熟度になっております。
その4都市に関しては★2としていますが、東京に近くなってきているので実際のところは★2.6くらいの難易度になっているでしょうか。
そうなると単純に「離婚にしておきましょう」「交通事故にしておきましょう」という話ではなく他に戦略を立てる必要が出てきます。
例えば、千葉市や神戸市、京都市などに比べると同じような戦いができないのはなんとなくご理解いただけると思います。
人口が80万人以上で多いというのは、マーケティングにとってはかなりやりやすい地域だという利点もあります。
分野に関しても、とにかく人がいるのでどの分野でもきちんと対策すれば問い合わせが集まるだろうという事が予想できるでしょう。
人口80万人とざっくりくくってしまいましたが、この中でも二極化している部分もあり、1つは★2.6のような東京に近い4都市(横浜市、大阪市、名古屋市、福岡市)と、第二都市と呼ばれる仙台や広島、川崎などのエリアです。
第二都市エリアは、弁護士さんの数がそもそも少ないが人口は100万人と割とたくさん
いるという状況で比較的穴場です。人口が多いという事で、ひとくくりにするのですが実は2つにも分けられると考えています。
分野だけでなく人口も多さも一つの基準になり、勝負したいエリアでの競合の数に寄与してきます。
場所も大事ですが、人口の多さも大事です。
人口が多いことの利点は、1つの分野で勝負できるという点にあります。
例えば、弊社川原が所属している法律事務所は大阪市にありますが、離婚分野一本というわけではありませんが、ほとんど離婚分野だけで十分であるという感じです。
人口がいる限り、その一つの分野で突き抜けてしまえば本当に他の分野を特に集客しなくても事務所運営をやっていけるという状態にもっていけるので経営的にもやりやすいでしょう。
人口20万人以上の中都市となると当然ですが80万人以上の都市と同じようにはできません。
と言うのも、上記に比べて人口が少ないのです。
そのエリアの中で勝負をしていかないといけないので、人口が少ないというのは致命的です。
この限られた人口の中で何ができるかというところを考えていかねばなりません。
20万人以上の中都市の特徴としては、専門サイトを保有している事務所があまりない状況で、ポータルサイトの登録者も少ないです。
本当は専門サイトを持っている事務所がもっとあってもいいと思いますが、実際は無いのです。
それが「=競合が少ない」という形になります。
離婚、交通事故、債務整理、刑事、相続など、私たちが考えている中では比較的やりやすい=勝ちやすい地域だと考えています。
私達は人口20万人から60万人くらいの都市の新しいご相談者がいた時に、「これはありがたいな」「ここでやればほぼ成功できるだろうな」というのが地域名を聞いた瞬間に分かります。
具体的に言うと、関西であれば大阪の枚方市、豊中市、高槻。
兵庫であれば明石市、姫路市。
奈良であれば、奈良市自体が30万人くらいなので、それらのエリアは比較的勝ちやすい地域だと言えるでしょう。
ポイントとしては、競合が少ないので勝負しやすいです。
ただニーズ自体が足りなくなる危険性もあります。
相続や刑事の分野は特にニーズの少なさに注意しましょう。
20万人以上の中都市と80万人以上の大都市では結構ラグがあるのはご理解いただけると思います。
例えば、70万人以上の都市であればどちらかというと★2に近づいているイメージで、人口が20万人にどんどん近づいていけばいくほど★1の戦略になります。
人口20万人以下の小都市はウェブマーケティング的にはおすすめしません。
ウェブを使ったマーケティングがそもそも難しいです。
私達も色々経験してきた中で20万人くらいが一番ミニマムな基準だと思っています。過去の事例記事でもご紹介した、パターンに合わせて行動して失敗した大きな原因はこちらでした。
やはり人口が少なすぎる=ニーズが少なすぎるという形になります。
私達がよく話す例で言うと誰が食べてもおいしいと絶賛するようなカレー屋さんがあったとしても、それが富士山の山頂にあれば、そこで年商1億円になることの方が絶対ありえないわけです。
人口の規模はそれと同じ考え方です。
人口が少ない都市で勝負したいとご相談されたときに専門サイトを作りたいとおっしゃられても、正直なところ厳しいと言わざるを得ないです。
全くお客さんが来ないわけではなく、結局専門サイトは別に要らないですよね、という話です。
例えば離婚特化型のポータルサイトに登録したり離婚専門サイトを作らなくても、普通のサイトが一つあれば、後はコスパのいい弁護士ドットコムやココナラというサイトに登録すれば簡単に市場を独占できてしまいます。
ただ、それ以上でもそれ以下でもないです。
利益を伸ばすという点で旨味はありません。
ネット集客としてはできるのですが、頑張らなくてもよくて、反対にバズることもないというのが答えです。
【第15回:リアルな事例】
https://replegal.net/marketing-news/seminar-details-15nd-html.html
【第17回:商圏の現状 東京都内編】
https://replegal.net/marketing-news/seminar-details-17nd-html.html
これまでの一覧はこちら↓
共同代表の川原と共に合同会社レップリーガルを立ち上げる。サイト制作のマーケッターとしてサイト開設のディレクション、コンテンツ作成に携わる。ターゲットが思わず読みたくなる、集客に繋がるコンテンツ作りのプロとして、法律事務所のサイトを250以上構築し、常時20個以上運用・サポートを行っております。