高齢化が進む現代日本において相続案件は多数あるものの、比較的高単価なため獲得競争は熾烈さを増すばかりです。弁護士事務所が運営する相続専門サイトも、ただ作って公開しただけではアクセスが集まらなくなってきています。
しかし相続専門サイト内で、顧問先での実績件数などをしっかりアピールするなど、押さえるべきポイントを押さえ、戦略的に広告を併用すれば相続案件を獲得することは十分に可能です。
相続案件の成約率は、問合せ全体数に対して7%ほどだとされています。この数字から逆算すると、相続系の案件で人口が70万人以上の政令指定都市でなければ顧客獲得が難しいといえます。
ただ相続系の事案は、1件あたり100万円ほどの報酬が見込める案件。どの弁護士事務所でも、獲得したい案件の上位にあるはずです。
サイト運営では言うまでもなくSEOが必須となりますが、時として広告戦略がより重要となる場合もあります。まさに相続は、その代表的な案件といえるでしょう。我々の調査によると、リスティング広告は40~50クリックで1度の電話で、そのうち成約は1/4ほど。相続案件には、それなりの広告資金が必要だとお考え下さい。
相続に関する事案が発生するのは、約7%程度の世帯だといわれています。相続で集客をお考えなのであれば、自身の事務所のマーケットに70万人以上の人口がないと厳しいといえるでしょう。人口数が少なければ、既存の弁護士事務所がすでにシェアを持っている可能性があります。
相続案件は、親族同士の利権やお金が絡む事案です。相談をお考えの方々は、当然のことながら自身に有利に事を進めたいとお考えのはず。それ故「500件」「1000件」というように、具体的な数字で表現を行った方が良いといえます。事務所を開業したばかりで、実績数が無い方であれば、過去所属していた事務所における自身の案件数もカウントして実績をアピールしましょう。
サイトの顔ともいえるキービジュアルには、弁護士やスタッフの方々の画像を掲載し、事務所の雰囲気が伝わるようにするといいでしょう。
また「相談無料」「着手金無料」など報酬面に強みがあれば、それを訴求してもいいでしょう。
相続案件は、親族同士の利権やお金が絡む事案です。相談をお考えの方々は、当然のことながら自身に有利に事を進めたいとお考えのはず。それ故、「500件」「1000件」というように、分かりやすい実数で表現を行った方が良いといえます。事務所を開業したばかりで、実績数が無い方であれば、過去所属していた事務所における自身の案件数もカウントして実績をアピールしましょう。
依頼者の立場になって、抱えている悩みや要求の共感を図るコンテンツを記述しましょう。例えば、
上記のようなケースを記述して、各専用ページをご用意すると効果的です。
遺産分割協議・不動産・預金や保険など。一言で相続案件といっても、依頼内容は様々です。依頼者は自信に関係する事柄以外は、無関心なもの。少しでも興味を持ってもらい、自分事として捉えてもらえるように、メニューはわかりやすく簡潔にまとめる方が良いでしょう。同時に、各事例も詳細に用意してあげた方が、依頼者からの信認は得られやすいと思います。
依頼者に安心感・信頼感を抱いてもらえるよう、弁護士自身の言葉で相続問題に対する思いや、依頼者に寄り添う心情を顔写真入りで伝えましょう。親しみを感じてもらえるよう、真顔やキリッとした写真より、少し微笑むくらいの写真がいいでしょう。
依頼者から見て魅力を感じられるよう、事務所や弁護士の特徴をわかりやすく簡単に表記します。これまでの実績や事務所の体制、訪問しやすい立地など、競合に対する強みをアピールするのもいいでしょう。
相続に関する事柄を、行政書士や司法書士に依頼する方々もいらっしゃいます。
紛争回避・遺言作成・相続税対策など、これら相続に関わる事柄を同時に対応できるのは弁護士だけ。このことをサイト訪問者に伝え、「相続案件は弁護士に依頼した方が良い」ということを伝えましょう。弁護士への相談は、「遺産を残す方/貰う方」双方にとって優位である点も、合わせて掲載してください。
端的でわかりやすい見出しやレイアウトで、相続案件の解決事例をタイプ別に掲載します。
ここで注意したいのは、依頼者が知らない用語がいくつも出てきたり、文章が長すぎて読み飛ばされないようにすることです。
ひと目で理解できる見出し文と、平易で簡潔な解説文を心がけましょう。挿絵としてイラストやイメージ画像を併用するのも効果的です。
依頼者は、弁護士に依頼する際の金銭的負担に敏感です。
まずは「無料相談」という切り口で問い合わせへの意欲を喚起し、対応できる時間が限定される電話だけでなく、メールで24時間365日対応可などを表記しましょう。こうすることによって、サイトを訪れた依頼者の気持ちが冷めないうちにコンタクトを促すことができます。
相続問題の解決事例と共に「お客さま(依頼者)の声」も、信任を得る大事なコンテンツです。このようなコンテンツは、読み手である依頼者の不安をやわらげたり共感を生むため、事実であることが何よりも大事です。場合によっては顧客へのヒアリングも必要になりますが、出来るだけ詳しく記述しましょう。
無料相談から正式な依頼に至るまでの流れを説明するコンテンツも、依頼者の不安や疑問を解消し、依頼者のアクションを促す重要な情報です。他のコンテンツ同様に写真や図を使って見やすく、分かりやすい表現を心がけましょう。
依頼者が事務所に訪問しやすいよう、スマホで見やすいgoogleマップを設置しましょう。依頼者にとって訪問しやすいという点は、非常に重要です。場合によっては何度も事務所に訪問する可能性もあるため、最寄り駅が複数あるような場合は、なるべく全てのアクセス方法を表記しておきましょう。
車・電車など異なる交通手段での来訪方法を、丁寧に記述しましょう。
依頼者は基本的に自宅の近くや職場の近くなど、無理なく訪問できる地域の弁護士事務所を探します。つまりSEOでは「地域名」+「相続 弁護士」というキーワードを中心に上位表示を目指すことになります。しかし相続案件は件数の多さから、他の弁護士事務所も当然のように獲得に注力している事案です。そのため競合が非常に多いキーワードであると言わざるを得ません。しかし本ページで紹介する基本的な施策を押さえ、時事ネタに絡めたコンテンツや事例紹介などを増やしていくことで、攻略の糸口が見えてくるはずです。
依頼者が弁護士を検索する際、必ずと言っていいほど「地域名」を入力します。先述の通り訪問しやすさもひとつの理由ですが、相続案件は土地の問題が絡むことも多いため、自宅に近い方が相談しやすいと考える依頼者も多いはずです。そういった意味では、弁護士事務所はエリアビジネスともいえます。
Googleで地域名を絡めて検索すると、検索結果にGoogle MAPも表示されるため、そこに事務所名が表示されるか否かで、アクセス数は大きく変わってきます。
こうした理由から、Google MAPに表示されやすくするMEO(マップエンジン最適化)と呼ばれる施策が重要になります。
特に難しいことはありません。まず下記の手順から始めるといいでしょう。
「相続」「離婚」「交通事故」は案件も多く、どの弁護士事務所も集客に注力しており、それぞれにポータルサイトも多数存在します。ポータルサイトには弁護士事務所が多数掲載されていることもあり、「相続+地域名」というキーワード検索で上位になりやすいといえます。競合が多い相続案件の獲得にはSEOに強いポータルサイトを利用しない手はありません。事務所の公式サイトや相続専門サイトなどと並行して、うまく活用しましょう。
SEOにおいて「相続」やこれに関連するキーワードで、激しい検索順位争いが行われていることは、先述の通りです。そこで予算的に可能であればリスティング広告(検索連動型広告)を打つことを検討してもいいでしょう。架電につながるのがクリック数の2~2.5%で、そのうち25%程度の受任が見込めるでしょう。
ここまで相続案件専用サイトを持つことに焦点を当てて解説してきましたが、あくまで目的は相続案件の獲得であり、専用サイトが必須というわけではありません。専用サイトが必要か否かの基準としては「70万人以上の都市か否か」と設定しています、。
事務所の営業エリアが小規模都市で、競合する事務所や専用サイトが多くない場合は、専用サイトではなく既存サイトでのSEO対策をご案内するなど、より効果的な集客施策をご提案しています。
ここまで何度も述べてきましたが、相続案件はどこの弁護士事務所も欲しい事案のため、競合も様々な施策を打っています。
地域によっては、大手や老舗の事務所の寡占状態ということも珍しくなく、そこを切り拓いていくのは決して楽ではありません。しかし見方を変えれば、寡占状態だからこそネット広告に熱心でないことも多く、リスティング広告での競合は少ないというケースも多々あります。競合の施策が手薄なところを重点的に強化すれば、小規模事務所でも開業直後でも、相続案件獲得は十分に期待できます。
その受け皿として、SEOに強い構造の見やすく分かりやすい専用サイトが効果的なのです。弁護士やスタッフなど事務所の雰囲気が伝わるビジュアル、インターネットに不慣れでも迷わず利用できるデザインが重要です。その上でSEOを意識したコンテンツを増やしつつ、効果的に広告施策を展開していけば、相続案件獲得への道が開いていくことでしょう。
これから『弁護士向けホームページ』を作られる方、
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相続サイトに限らず弁護士のサイトで重要視すべきは、ビジュアル(デザイン)です。そのためには弁護士の写真はもちろん、他のスタッフの写真もなるべく掲載し、安心感や信頼感、誠実さを感じてもらえることを心がけましょう。