前回は離婚男女問題の案件獲得のためにどうすればいいのか?をお話させていただきました。
今回は交通事故案件獲得のためには、どのような戦略で集客ツールを活用していくのかを解説していきます。
目次
交通事故案件に関しては、基本的に取り扱いたい弁護士さんが多いです。
何年も前からずっと交通事故案件をやりたいとおっしゃっている方が一番多い分野ではないでしょうか。
なぜ、皆さん交通事故案件を取り扱いたいのかというと理由は2つあります。
上記2点から生産性が高いため、交通事故案件を獲得したい弁護士さんが多いのです。
では、実際の案件数はどうなのでしょう?
弁護士ドットコムの中で案件数トップ3は、離婚、債務整理、交通事故です。
交通事故は3位で、弁護士ドットコムの中でも9%が交通事故案件なので、離婚案件ほどではありませんが多いのは多いです。
次に競合数を見ていきましょう。
交通事故案件の競合数ははっきり言って多いです。
特に大手の弁護士事務所が取り扱いたい分野なので、一か月で億単位の広告費を投下してされているところもあります。
また、個人事務所でもたくさん広告費を出したり、SEOをものすごく頑張っている事務所さんも多いので競合数も多くなっています。
つまりどういうことか?
案件数としてはそれなりだけれど、プレイヤーがものすごく多い。
つまり、他の離婚や相続などの案件に比べると、難易度としては一番高いということです。
交通事故案件獲得のためのクリック単価は、大体800円~2000円です。地域によっては3000円になる場合もあります。
初めて広告を出される方からすると「え、ワンクリック2000円も取られるの?」と目を疑いたくなるような衝撃的な金額です。
ただし、交通事故案件のいいところは受任率です。
例えば離婚案件だと、どうしようかなとまだ悩んでいる相談ベースのお客様が多いのですが、交通事故に関しては交通事故が起こっていないのに相談する人はほとんどいません。
逆に言うと、交通事故の相談がきているということは、
という流れが出来上がっているので受任する確率が高いのです。
一度、広告費をかけて受任するまでの費用を計算してみましょう。
クリック単価は先ほど800円から2000円といいましたが、ここではざっくり1200円ということにします。
下記の条件でコストを計算します。
みなさん既に交通事故の報酬単価はご存じでしょうから、案件に対して10%くらい広告費をかけましょうのギリギリのラインにのってくるので、この想定通りにいけば回せないことはないのです。
リスクとしては、本当に2件に1件決まるの?というところです。
これは1年単位で見ると2分の1くらいになるのですが今月たまたま2件悪い案件を獲得した、そして次の月も悪かった・・・問い合わせは4件だけど受任は0件なんてことが続く時もあります。
これはどこまでいっても運の世界ですから、母数が少ないために仕方がありません。
これが広告費100万円あれば確率論で言えば1か月の波を減らすことはできますが、10万円しかない世界での話ですからやっぱり波はおこりがちです。
広告費を持っている方が安定するというのは理論上どうしてもそうなってしまいます。
残念ながら弁護士ドットコムで交通事故案件がうまくいっているというケースは中々聞きません。地方ですらギリギリのラインです。
なので、都内や大阪市内はやめた方がいいです。
例外として、50万人ほどの地方部で豊富な解決実績を持たれていて自力があるということを弁護士ドットコムの中できちんと示せるのなら、少ない商圏でプレイヤーも少ないという条件がそろった際に成功されている方ももちろんおられます。
また、交通事故案件に専門特化したサイトもあり、そこで効果を出しているところもあります。
交通事故のポータルサイトは弁護士ドットコム以外のところでも最低10万円~だと思っておいてください。
10万円の限られた予算の中で、クリック広告、ポータルサイトとご紹介してきましたが、SEOの順位を上げればいいのです。
しかし、交通事故分野に関してはSEOの順位を上げるのも至難の業です。
なぜかというと、「大阪 交通事故」「東京 交通事故」「名古屋 交通事故」などのキーワードで大手が何億円単位のお金をかけてSEO対策をしている中に入っていかないといけないからです。
もちろんSEO対策で順位が上がればいいのですが、上がるまでにどうすればいいのかというと、予算から逆算すると、ホームページのクリック広告に10万円全部かける(パターン3)か、成果の出るポータルサイトに1つだけ登録をする(パターン4)という方法になります。
上記のことから、10万円の中での戦い方はこういう勝負になってくるのではないかと思います。
まだやれることはあります。同じホームページでもしっかりコンテンツを充実させたり、自分の事件解決実績があると、問い合わせの機会も増えます。
自分のホームページのコンテンツ自体を強くしていくことで、誰もが勝てる分野になるのではないでしょうか。
私たちはよく「交通事故分野で攻めるのはどうでしょうか?」と弁護士の先生にご相談をいただくことがあります。
そこで、「難しいからできません」ではなく、「難しいけどできます」と言える実績があります。
交通事故の案件数自体はまだまだ減らないので、一年間かけてSEO対策をしたり広告を回したりして挑戦していただく価値がある分野だと思っております。
一概に全てに当てはまるとは言えませんので、何事も見定めることが大事です。
この地域ではどうなんだろう?というご質問がございましたらお気軽にご相談ください。お力にならせていただきます。
次回は相続分野の攻略パターンについて解説します。お楽しみに。
【第9回:離婚案件獲得パターン】
https://replegal.net/marketing-news/seminar-details-9nd-html.html
【第11回:相続案件獲得パターン】
https://replegal.net/marketing-news/seminar-details-11nd-html.html
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共同代表の川原と共に合同会社レップリーガルを立ち上げる。サイト制作のマーケッターとしてサイト開設のディレクション、コンテンツ作成に携わる。ターゲットが思わず読みたくなる、集客に繋がるコンテンツ作りのプロとして、法律事務所のサイトを250以上構築し、常時20個以上運用・サポートを行っております。