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新しく弁護士になった方は、難関の司法試験に通るために人生を捧げて法律の勉強をしてこられたことでしょう。
いざ弁護士になってどうでしょうか?
開業した先生の中には、弁護士になったのは良いけれど、どのように集客していいか分からないと頭を悩ませている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は弁護士70期代の弁護士の生き方についてどうしていくべきか解説していきます。
現状、弁護士業界におけるウェブ業界が1つの転換期を迎えています。
大きく分けると、下記のような時期に分けられます。
ウェブ創成期では、「ウェブで集客をするんですか!?」という認識だったのが、浸透期になると「ウェブを使って集客するのは当然でしょう」という認識に変わってきています。ウェブのサイトなどが浸透してきたと言えるでしょう。
そしてこの2020年以降〜現在にかけて既に専門サイトが乱立している状態となっています。この状態を見て、2020年以降はウェブ飽和期と言えるでしょう。
現状、飽和期からさらに発展して2022年現在は、ウェブ混沌期と言っても過言ではありません。
具体的に言いますと、専門サイトが乱立しすぎて「とりあえず専門サイトを作ったけれど、次はどうすればいいの?」という状態です。
今日はこの問いに対して1つの道筋を出していく方向で話を進めていきます。
これからの時代、特に70期代の若手はどのように行動していけばいいのか?
今回は都会にフォーカスしてお話しします。
都会だから競争率もバチバチですよね。
東京・大阪・横浜・福岡など大都市では、言うまでもなく厳しい状況です。
司法試験に受かって、司法修習が終わった段階で、道は2つです。
独立するか、既存の弁護士事務所に入るかのどちらかです。
独立したその日にウェブサイト(仮に専門のサイト)を作るとします。・・・・だとしても後発組となってしまうという状況です。
それはつまりどういうことかと言うと、「単にウェブサイトがあるだけでは勝ち抜くことは難しい」し、ヘタすると、「生き抜くことすら難しい」厳しい時代に突入せざるを得ないということです。
そこでどうしたらいいか?
今日は都会派弁護士の生き方講座と題して、イソ弁でもノキ弁でも独立している弁護士でも考え方や効き的状況は一緒です。
司法修習が終わってすぐにサイト制作をするという方は実は今増えて来ているのですが、いきなりの後発組で実績もない。
と言っても、分野の選定やサイトの作り方をきちんと考えていけばいきなり勝ち抜くことはできなくても、問い合わせや受任がそこそこ見込めるのではないかと思います。
小さくまとまるくらいには集客できると言うのがネットの良さでもあります。
ですので、後発組ということを自覚しながら専門サイトを作って、まずは最低限のキャッシュを生むことが大切です。
初期に最低限のキャッシュを生むための分野としてねらい目なのは、下記のとおりです。
など、ある程度問い合わせが見込めそうなパイがある分野がオススメです。
初期に扱うのが難しそうな分野
逆に初期に難しい分野としては下記のようなものです。
そもそもパイが少なく競争率が高い分野には、初期の段階では行かない方がいいでしょう。
考え方としては、着手金が仮に安かったとしても、比較的短期間で受任が生まれる分野での集客を考えていただけたらと思います。
そこで、大体月に2〜3件の受任を生むスキームを確立しましょう。
注意点としては、すぐにサイトを作らないと!!ということでいきなりオフィシャルサイトを作らないことです。
この件については、こちらのコラムでお伝えしておりますのでご確認ください。
サイトを作る方も大事と言いましたが、それはいわゆる
「とりあえず写真載せました」
「とりあえず相続サイト作りました」
と言うようなテンプレートのようなサイトではありません。
ある程度差別化できないと厳しい時代になっているので、多少費用がかかったとしてもきちんとデザインにこだわって方向性や市場調査もしてもらえたり、業界のことをよく分かっているホームページ専門業者でホームページは制作するのがおすすめです。
2〜3件の受任が生まれることを前提とすると、金銭的にも精神的にも余裕が生まれると思いますので、そこでやっと次の段階に移行できるでしょう。
都会は弁護士ならではですが、2〜3件の受任ができている段階で、できるだけいろんな人脈を作って置きたいところです。
次のフェーズへの足がかりになるからです。
顧問が増えたり営業力を強化するという点でも、人脈作りはウェブでのスキームが出来上がっている段階で同時並行して営業力を養っていくというような価値観を身につけていってください。
2〜3件受任ができるようになった後、次はどうすればいいのか?
答えは、下手な分野からの脱却です。
自分の専門的な分野をそれまでの間に培っておく必要がありますけれども、下記のような分野を追加すると良いでしょう。
このように攻めの姿勢を出して分野を選定していくのが今後のあなたの発展につながります。
ここで注意点としては、すごく専門的な分野に行くからというので、初期に扱っていた「離婚」や「労働問題」の分野を全くやらなくなるというのではなくて、あくまでそれは残しておくことです。
なぜなら、やりたい分野や成功したい分野がそのまま同じようなやり方で成功するとは限らないからです。
「ウェブで問い合わせが増えたから、次も問い合わせがあるだろう」と簡単に考えてはいけません。正直なところ、全然問い合わせがない場合もあります。
具体的に言うと、「離婚」で受任に成功した場所でも「不動産系」でも成功するとは限らないということです。
フェーズが移行した段階ではベタな分野も残しておきましょう。
この専門的分野まで到達できると、80期くらいの後輩が後から来たとしても、同じフィールドに立っても先に進んでいることになりますし、そこから自分は次のフェーズに進めることになります。
牙城を崩せないほど盤石な基盤が出来上がるようになっておりますので、そういったことも意識していきましょう。
以上、若手弁護士70期代の生き方(都会弁護士編)でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
法科大学院を卒業後、父親が経営する川原総合法律事務所の営業責任者として勤務。入社当時は事務所は紹介営業に頼っていたため年々売上が減少し、このままの状態では事務所経営自体が存続できない状態となる。そこで、一念発起しインターネット集客を事務所に本格的に導入。
当初は、手当たり次第に集客を試みるがほとんど成果に繋がらず苦悩。しかし、半年間ほど苦悩し努力を続けた結果、徐々に問い合わせが増えるようになる。その後の3年間で当初年間200件程度だった事務所の相談件数が6倍の1200件に急増。
そして、自身の法律事務所集客ノウハウを自分の事務所のためにだけ使うのではなく、「優秀な弁護士の先生方を少しでも世の中の人々の身近な存在として知ってほしい」と考え、弁護士専門集客カンパニー合同会社レップリーガルを設立。一般的なホームページ制作会社のマーケッターとは違い、法律事務所の目線に立ち、ただ単にホームページを作るのではなく、ポータルサイトとの連動、弁護士の先生方の特長や業務内容などを踏まえた上で、法律事務所の収益アップを実現するための全面的なアドバイスを実践しております。