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SNSを活用したマーケティング・集客手法は現在Webマーケティングの一大トレンドになっています。すでに発信に力を入れている法律事務所の姿を見て、「ウチもそろそろはじめないと……」と危機感を覚えている先生方も多いのではないでしょうか。
現在オンラインでの集客を考えるのであれば、SNSは1つの有力な選択肢です。Webサイトやリスティング広告と併せて運用することで、集客力の強化が期待できる場合も多いでしょう。
ただし、SNS運用はいわば諸刃の剣です。運用の方向性を間違えてしまうと、本業に支障が出たり、炎上を招いてしまったりするリスクもあります。
実はSNSを使った情報発信で一番大切なのは「発信し続けること」。がんばりすぎない発信で、身近なファンを増やすのがポイントです。
こんなSNS運用はNGだ!途中で更新を挫折しないために
SNSの運用方法については、インターネット上にたくさんの情報が出回っています。なかには非常に高度なテクニックを駆使して結果を出している方もいるようです。
しかし、彼らを見習い、いわゆる「インフルエンサー」を目指すのは考え物かもしれません。
フォロワーの数やバズが問い合わせに直結するとは限りませんし、発信の方向性によっては炎上のリスクも出てきてしまいます。
安全に、手堅く運用を続けたいのであれば、必ずしもバズをねらったり、大量のフォロワー獲得をねらったりする必要はありません。
SNSを主戦場とするインフルエンサーと違い、プロフェッショナルにとってSNSとはあくまでも営業ツールの1つでしかないのです。SNS攻略に熱心になりすぎてしまうと、本業やプライベートが圧迫されるおそれもあります。
SNSに振り回されないようにするためにも、つかず離れずの距離をキープするべきではないでしょうか。
また、SNSの運用で一番大切なことはとにかく継続することです。攻略しようとムリに背伸びをすると、途中で運用に挫折するおそれも高くなります。
継続的に発信を続けるためにも、巷に出回るテクニックの類は一度忘れてしまいましょう。
と書くと、「それでは、いったいどうすればいいんですか」と詰められてしまいそうですが、そこはどうかご安心ください。
弁護士という多忙な人種がSNSとうまくつきあうためには、あえてバズはねらわず、ゆるく運用することが重要です。
短期的な結果(フォロワー増、相談件数のアップ)を期待するのは難しいかもしれませんが、地道に継続することで紹介数の増加や認知度アップが期待できます。
ここでは、がんばらないSNS運用のコツを2つ紹介します。
1つ目のポイントは、SNSを「忘れさせないためのツール」として活用することです。
SNSのよいところは、ゆるく広く人間関係を構築できること。しかも継続的に発信を続けることで、一度名刺交換をしただけのビジネスパーソンや、偶然SNS上でつながった他士業の先生などに自分の近況を知らせることができます。
リアルの世界で、何十人、何百人という知人や取引先に毎日あいさつ周りにおもむくことは、正直現実的ではありません。しかしSNSであれば、それに近いことが簡単にできてしまうのです。
リアルの世界で得たつながりをメンテナンスする、あるいはオンラインでたまたま出会った人と交流を深める……その先に顧客の紹介が生まれたり、予期せぬビジネスチャンスが生まれたりする場合もあります。
もちろんフォロワー数を増やそうとがんばるのは悪いことではないのですが、それには膨大な時間と手間が必要になります。
SNSの強みを生かし、すでに得た交友関係を維持する、リアルな交流の輪を少し広げてみる、といった使い方もよいのではないのでしょうか。
2つ目の内容は投稿内容です。ポイントは、弁護士としての「わたし」、そして一個人としての「わたし」をバランスよく発信すること。
具体的には、人柄・専門性・信頼を意識して、毎日の投稿内容をコントロールしていきます。
SNSのよいところは、普段の投稿内容から投稿主の人柄がわかることです。
タイムラインに定期的にペットや、カフェで食べたランチの写真がアップされていると、投稿を見ている側もホッコリしますよね。
実は、この適度なホッコリ感、人間味というのが意外と大切なのです。弁護士という仕事は、ただでさえ一般の市民からは「敷居が高い」というイメージをもたれがちな職業です。
だからこそ、親しみやすさ、「弁護士ではない一個人としての自分」を開示することは重要だと思われます。
弁護士の人柄が伝われば、それだけで相談する側のハードルも下がります。
何より「有益な情報を発信しよう」と毎日ウンウンうなっていても、楽しくありません。
マーケティングという意味でも、継続しやすさという意味でも、適度に力の抜けた「ゆるい」運用はオススメです。
雑記的な投稿や趣味の投稿ばかりしていると、見ている方に弁護士であることを忘れ去られてしまうリスクがあります。
ときどきは専門家としての自分もアピールしましょう。自分の専門分野に関する豆知識やニュースなどを投稿してみてもよいかもしれません。
専門性の高い投稿を定期的に行っていると、SNS上の知人経由で突然問い合わせや法律相談がくることもあります。
たとえばTwitterでは、ツイートを見たフォロワーからダイレクトメッセージで法律相談の申し込みがくる、という現象も起きているようです。
弁護士という仕事には「信頼」も求められます。決められた広告規制を守るのはもちろん、投稿を見た人の信頼を損なわないような投稿を避けることも大切です。
一度のバズよりも継続することが大切
忙しいプロフェッショナルのSNS運用では、広告収入や企業のPR案件で生計を立てるインフルエンサーとは違った戦略が必要になります。
フォロワー数やバズと実際の宣伝効果は比例しません。フォロワー数やバズを追いかけていると、発信するという行為そのものを途中で挫折してしまったり、迷走してしまったりするリスクが高くなります。
まずは本業を最優先に考え、ムリのない運用を心がけたいところです。
共同代表の川原と共に合同会社レップリーガルを立ち上げる。サイト制作のマーケッターとしてサイト開設のディレクション、コンテンツ作成に携わる。ターゲットが思わず読みたくなる、集客に繋がるコンテンツ作りのプロとして、法律事務所のサイトを250以上構築し、常時20個以上運用・サポートを行っております。