こんにちは。法律事務所経営を有利に導くIT戦略をご提案する合同会社レップリーガルです。
本日のテーマは「法律事務所においてGoogleアナリティクスの見るべきポイント」についてお話します。
目次
Googleアナリティクスは、ウェブサイトのアクセス状況を調べるためのGoogleのツールです。
どういう人が来て、どこからアクセスして、どれくらいの時間滞在しているのかということを分析できるツールです。
SEOやリスティング広告などホームページで集客する場合は、最低限分析ツールをしっかり見て運用していくという事が前提です。
Googleアナリティクスを全く見たことないという人も多いですけれども、分析はした方がいいと思います。
1カ月にSEOでどれぐらいのユーザーが自分のサイトに来ているのか、広告は使っているはいいけれどもその広告でサイトが見られているのかどうかを確認ぐらいはしておいたほうがいいでしょう。
その分析結果をふまえて、サイトの改善をリスティング広告をする際に行っていくのが良い運営方法と言えるでしょう。
実はGoogleアナリティクスというツールはプロが使うものなので分析しようと思ったらかなりできてしまう機能も多いです。
最初にアナリティクスの画面を見たときに「こんなにたくさん書いてあるのは無理だわ」と諦めてしまいがちですけれども、法律事務所でここだけは見ておいてくださいという部分があるので、そこだけ覚えていただけたらと思っております。
とある法律事務所の分析データを例にお話しします。
2021年12月~2021年12月31日の1ヵ月間のデータを見ております。
その時に見るべき画面は1つで、ユーザー概要の画面です。
基本的にはこの画面だけを見ていただけたら大丈夫です。
その時に重要な事はサイトを分析するときには2つのパターンがあるということです。
ある人があなたのサイトに来る時の到達ルートは「自然検索から来る人」、もう一つは広告をしているのであれば「クリック広告から来る人」の2つになります。
それぞれで分けて分析画面を見たほうがいいでしょう。
なぜなら、元のデータのままでは、自然検索で来た人も有料検索の人(広告経由で来た人)も全て混ぜたデータとなっているからです。
全てのユーザーというところをクリックし、有料のトラフィックというもの開きます。
有料で来た人だけを対象にしていますというページに変えていきましょう。
その時見るべきポイントは4つしかありません。
1つ目はユーザーセッションというものを見てください。
セッションはその期間内1ヵ月間に来た人の累計が401人ということです。
ユーザーと言うのは実際にあなたのサイトに来た人数のことで、1人の人がこのサイトに2回来ていたらセッションは2になりますがユーザー数は1になります。セッション数の方がどうしても多くなるのですがリピーターが多かったらセッション数が多くなります。
これは1ヵ月間で322人が広告経由で来ていますということになります。
実はGoogle広告やYahoo!広告を流していたらクリック数と言いますが大体同じ位の数になります。
見ていただきたいものの2つ目が、ページセッションというところです。
この例であれば2.57になりますが、あなたのサイトが平均何ページ見られていますかということです。
この例では有料のGoogle広告で来た人が2.57という事ですが、どれぐらいがいいのか大体の指標を言うと、離婚サイトだと2ページを超えていると優秀です。
広告経由で2ページを超えていると良いサイトで、訴求力もあり、いいキーワードから流れてきているということが確認できます。
「平均で2ページしかない」と思われるかもしれないですけれども、この場合2.57なので2ページの方もいるし3ページの方もいるという具合で割と優秀なサイトです。
中にはすぐに離脱する方もいるので2人~3人に1人は3~4ページ見ているということになります。
そういう意味では、大体の指標としては離婚サイトや相続サイトだったら2ページを超えてきたら良いという結論になります。
離婚や相続なら2ページ以上だったら優秀ですし、できたら2.5を超えてきたら相当優秀というふうに見てもらったらいいと思います。
3ページとなるとかなり優秀で、トップページ⇒事務所案内⇒費用と、結構真剣にサイトを見ているということが予想されます。
すぐに依頼を決めたいような交通事故や刑事事件の場合は2ページを下回っていて1.8~1.9でもいいかなというところです。
トップページを見るだけで1ページという数え方になります。
見るべきポイントの3つ目は、平均のセッション時間です。
これを簡単に言うと平均で何分あなたのサイトに滞在していますか?ということになります。
この例は平均で2分12秒です。
これも大体の基準を持っていただきたいのですが2分12秒がいいか悪いかで言うとすごくいいです。
2分間サイトページをずっと見るということは、興味があるという事です。
本当に興味がなかったら20秒位で閉じてしまうネットの世界なので、大体の基準としてはページセッションと同じで離婚や相続系のサイトだったら2分を超えてくると優秀と言えるでしょう。
1分後半でも割と悪くないかなというところです。
交通事故や刑事だったら1分半を超えたらいい方で、逆に1分を超えないと正直しんどいかなという印象です。
離婚や相続サイトなどで1分半を下回るようだったら滞在してもらえるようにページの内容を変えたり訴求力を高める工夫や改善が必要になってきます。
興味があるサイトを作れているのかの指標になっている部分だと考えられます。
4つ目のポイントが直帰率。
直帰率とは、1ページ目でサイトを見るのを止めてしまう確率のことです。
例えば10人の人がサイトに来て9人が1ページ目で戻るボタンを押してしまったら直帰率90%になってしまいます。
10人の人が来て9人が2ページ目に進んだとすると1人しか直帰してないので直帰率10%ということになります。
特に広告の場合はこの直帰率が重要になってきます。
2ページ目に進むという事はつまり自分のサイトに興味があるということなので、直帰率が低ければ低いほど良いです。
広告を出したときによくありがちなのは、直帰率がとても高くなってしまうことです。
例えば90%という数字が出てしまったということは、100回クリックされて90人は見るのをやめてしまっているという状況なので、広告の出し方がそもそも悪かったり、トップページにそもそも問題があるかこの2つの原因を突き止めて改善していく必要があります。
できたら直帰率は10~20%にしていきたいところですが、広告である以上は無駄なクリックや無駄なキーワードからの流入もあるので大体の指標としては50%あたりが大体優秀だと思ってください。
2人に1人がきちんと2ページまで行ってくれる広告の出し方やサイトであれば、きちんと新規ユーザーを拾えているという証拠です。
6割台でもいいと思いますが、7割5分を超えてくると広告の出し方やトップページのトップ画像が微妙という意味なので直帰率の指標というのは大体5割~6割を目指していただいたらいいのかなと思います。
広告を出した際は、この4つのポイントを絶対に見ておいた上で、数値が悪かったらリスティング広告をお願いしているサイト制作業者さんに相談すると言う感じで進めていただければいいと思います。
もう一つ見ていただきたいのが自然検索です。
画面は自然検索トラフィックというものに変えます。
すると画面が自然検索トラフィックに変わります。
この画面の数字は自然検索から来ている人の数字を表します。
自然検索では、ページセッションやセッション時間というものもありますが、ユーザー数が1番大事で、母数を上げていくことが重要になってきます。
今回の例では1ヵ月に2400人が自然検索で来てもらっています。
割と悪くない数字です。
自然検索でユーザー数が全然ないサイトでは1カ月30人ということもザラにあるので、その場合はSEO的にもっとたくさん記事を書いたり順位を上げる施策が絶対に必要です。
サイトが成長してくると、調べ物をしたい人が見てくれるのでページセッションや滞在時間・直帰率が今度は逆に悪くなっていきます。
減ってもあまり気にしなくて良いです。
この場合はやはりセッション数やユーザー数にこだわって、コラムを書いたりSEO対策を頑張ってできるだけ伸ばしていく方向でいいと思います。
自然検索トラフィックの場合はセッションとユーザー数だけを見ていくという感じで分析していきましょう。
分析ツールの場合はこの画面だけを1ヵ月に1回ぐらい見ていただいて広告の方の状況はどうなのか、自然検索はユーザー数が伸びているかこの2点だけ注意して見ていただければ良いのではないかなと思っております。
検証する期間は1ヵ月位で良いでしょう。
1週間位だと期間が少なく検証の参考にならないので、1ヵ月毎ぐらいにプリントアウトして事務局さんと一緒に分析していくという感じで充分だと思います。
ご覧いただきありがとうございました。
共同代表の川原と共に合同会社レップリーガルを立ち上げる。サイト制作のマーケッターとしてサイト開設のディレクション、コンテンツ作成に携わる。ターゲットが思わず読みたくなる、集客に繋がるコンテンツ作りのプロとして、法律事務所のサイトを250以上構築し、常時20個以上運用・サポートを行っております。