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いつもご覧いただきありがとうございます。
合同会社レップリーガルの川原です。
今回は「選ばれる弁護士、選ばれない弁護士の違い」についてお話ししていきたいと思います。
問い合わせから面談予約が入ったのに、なぜか受任に繋がらない。
依頼者に選ばれる弁護士になりたいけれど、それってどんな人になればいいの?
このような疑問や悩みをお持ちではありませんか?
このまま読み進めていただければ、選ばれる弁護士になるためにはどのような行動をとっていけば良いのかが分かります。
さっそく確認していきましょう。
今から20年前くらいはインターネット集客がほとんどなかった時代がありました。
その時は、弁護士は弁護士であるだけで仕事がたくさんありました。
具体的にいうと、弁護士会からの法律相談であったり法テラスで色々な事件の紹介があったりして事件に困らなかったという時代背景があります。
当然、事件があるからこそ収入が良いのですが、反対に弁護士にとってやりたくない事件があったら「私は依頼を受けなくていいです、他の弁護士に頼んでください」というふうに相性の合わない依頼者は受任しないという形で、依頼者や事件を選んでいた時代もありました。
そして時は流れて2022年。
ご存知の通り、弁護士を取り巻く状況は大きく変わりました。
ウェブを見れば、カタカナがつくような有名法律事務所などでは月に数億円分の広告費をかけて広告を流し、ウェブ集客全盛期ともいえるでしょう。
弁護士も司法試験が受かった瞬間から「仕事取らなきゃ!」と焦ってしまう時代に変化しました。
若手弁護士が事務所に所属しながらでも自分で事件をとってこないと給料も入ってこない厳しい状況です。
このような時代に大切なのは、先ほどように弁護士が依頼者や事件を選ぶのではなく、依頼者に選ばれるような弁護士にならないといけないという価値観に変えていくということです。
弊社川原は、弁護士ではないですが法律事務所に勤めていますので、色々な弁護士と会話をしているうちに、こういう弁護士だったら頼みたいな・こういう弁護士には頼みたくないな、という基準が定型化できたので、今回はその1としてご紹介していこうと思います。
あなたは本屋でこのようなタイトルの本をご覧になったことがあるでしょうか?
『モテる男、モテない男』だったり、『仕事が早い男、仕事が遅い男』のような対比する形のタイトルの本です。
それを弁護士に当てはめるとこうなります。
『選ばれる弁護士は聞き上手、選ばれない弁護士はしゃべり上手』です。
法律相談をする人は、当然皆さん悩みを抱えて事務所に来てくださいます。
具体的なアドバイスは欲しいけれど、それ以上に自分の悩みを聞いて欲しい方が多いです。
選ばれる側の聞き上手な弁護士さんは、依頼者の話を最後まで聞く方が多いです。
例えば、支離滅裂な相談も中にはあるので聞いていて「え?」と途中で思ったとしても、一応最後まで聞いてあげる。
依頼者としては具体的なアドバイスも欲しいけどまずは聞いて欲しいというスタンスで来ているので話を聞いてもらえるだけで悩みの1割くらいは消化されていると言っても過言ではないでしょう。
依頼者からすると、自分の話を聞いてくれたからこそ、「この人の話を聞こう」と思うようになるのです。
反対に、選ばれない弁護士は待てません。
話の途中で「え、それ何?どういうこと?」となると、「それはね・・」と口を挟んでしまうのです。
弁護士の方は頭がいい方が多いので、話を少し聞くと「この相談をしたいんだろうな」とか「この話を聞きたいんだな」とわかってしまうので、話を自分の土俵に持ってきて説明をしたがる方が多く、依頼者の話を遮ってまで説明を開始してしまうというわけです。
仮に選ばれる弁護士と選ばれない弁護士が同じ内容の話をしていても、選ばれるのは聞き上手な弁護士です。
これから事件が進んでいって「この先生は私の話をきちんと聞いてくれないんだ!」と思うのか、「この先生は話を聞いてくれる!」と思うのかで、契約する・しないが大きく変わってくるでしょう。
2つ目の対比は、「選ばれる弁護士は経過を伝える・選ばれない弁護士は結果を伝える」ということですが、これは俗にいうホウレンソウの報告・連絡・相談の話になります。
弁護士というのは、一回事件を依頼されると裁判の有無もありますが、相手方や相手方の弁護士との交渉を電話や直接会ったりして開始します。
全ては依頼者のためにという事で動くのですが、選ばれる弁護士は交渉の経緯を逐一依頼者にお伝えします。
結果が出たわけではないので、動きがなければ伝える義務はないのかもしれないです。
それでもきちんと伝えます。
弁護士自身が依頼者のためにどれだけ動いているのか、どれだけ大変なことをしているのか逐一伝えて「あなたのために動いていますよ」ということを伝えていきます。
反対に選ばれない弁護士は結果だけを伝えます。
もちろん、これで「勝ちましたよ!」「交渉が通りましたよ!」という成功パターンのご報告ができれば問題はないのですが、もし仮に負けた場合や交渉がうまくいかなかった場合は、依頼者は「説明もされていないし、負けた理由もよくわからない」という気持ちになるでしょう。
ホウレンソウはもちろん大事ですが、特に弁護士業に関しては経過の報告は特に大事です。
弁護士でクレームが出てくるときは、経過の報告をしていないことがとても多いです。
「選ばれる弁護士は聞き上手・選ばれない弁護士はしゃべり上手」
コーチングのようなもので、こちらから教えるのではなくて聞いていったら依頼者が勝手に気づくという状態が理想的です。
法的なことはわからないけれど、本人の「こうしたい!」という意思はあるわけですので、まずは依頼者のご意見に耳を傾けてみましょう。
「選ばれる弁護士は経過を伝える・選ばれない弁護士は結果を伝える」
弁護士が交渉で戦っている相手は、相手方が敵対する相手だと思うかもしれませんが、実は弁護士の見方であるはずの依頼者からも敵意を向けられることもあるので、そちらの方も意識して対応していきましょう。
以上、「選ばれる弁護士、選ばれない弁護士の違い」でした。
最後までご覧いただきありがとうございました。
法科大学院を卒業後、父親が経営する川原総合法律事務所の営業責任者として勤務。入社当時は事務所は紹介営業に頼っていたため年々売上が減少し、このままの状態では事務所経営自体が存続できない状態となる。そこで、一念発起しインターネット集客を事務所に本格的に導入。
当初は、手当たり次第に集客を試みるがほとんど成果に繋がらず苦悩。しかし、半年間ほど苦悩し努力を続けた結果、徐々に問い合わせが増えるようになる。その後の3年間で当初年間200件程度だった事務所の相談件数が6倍の1200件に急増。
そして、自身の法律事務所集客ノウハウを自分の事務所のためにだけ使うのではなく、「優秀な弁護士の先生方を少しでも世の中の人々の身近な存在として知ってほしい」と考え、弁護士専門集客カンパニー合同会社レップリーガルを設立。一般的なホームページ制作会社のマーケッターとは違い、法律事務所の目線に立ち、ただ単にホームページを作るのではなく、ポータルサイトとの連動、弁護士の先生方の特長や業務内容などを踏まえた上で、法律事務所の収益アップを実現するための全面的なアドバイスを実践しております。