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こんにちは。法律事務所経営を有利に導くIT戦略をご提案する合同会社レップリーガルです。
今回は商圏の中でも特別な地域、東京都内にフォーカスしてお話させていただきます。
東京はそんなに簡単ではないだろうということは、なんとなく肌感でご実感されている方もいらっしゃることと思います。
私達も全国セミナーをして200人くらいの方に聞いていただいた時に、「何とかお手伝いしてほしい」とご相談いただく案件の半分が東京です。
やっぱり東京は厳しいです。
東京が厳しいというのは数字にも表れています。
その正体は何かというと、弁護士さんの偏在率が異常なことにあります。
セミナーの際に調べたことがあるのですが、弁護士は全国に4万5000人ほどいますが、そのうちの約75%が4か所に固まっています。
それが、東京の中央区、港区、千代田区、横浜の神奈川弁護士会に集中してしまっています。
だから、他の地域に弁護士がいないのです。
日本に4万5000人いる中で結局そのほとんどが東京と神奈川に住み着いてしまっている状況。
完全な偏在率と言えます。
それが結局、今回お話する難易度にも繋がってきます。
この難易度を私たちは三段階でご説明させていただいておりまして、激戦区の中央区、港区、千代田区の難易度はダントツで★3です。
その地域の方からよくご相談をいただきます。
「マーケティングをしたいのですが、専門サイトを作っていただけますか?分野は離婚でいいでしょうか?」
私達の答えはこうです。
「普通にやっても絶対に成功しないです。」
この激戦区は今かなり厳しくなっています。
どう厳しいのかというと、まず、ポータルサイトに登録しても全然反応がありません。
弁護士ドットコムやココナラという有名ポータルサイトでもやはり厳しいです。
例えば、残業代請求や離婚などの分野でホームページの専門サイトを作っても、他の案件と同じようにリスティング広告をかけているだけなのに全然集まらないです。
ものすごく反応が悪いです。
調べていただいたら分かるのですが、東京というよりも激戦の中央区、港区、千代田区が問題です。
「千代田区 離婚 弁護士」で3ページくらいまで専門サイトのオンパレードになっていますし、その中でも2ページ目3ページ目なんて当然見られることはありません。
広告枠も取り合いになっていますので、正直なところリスティング広告は微妙です。
さらに衝撃の事実は、この3つの地域は人口が全然いません。10万人程度です。
人口が多いような気がしますが、そもそも小都市なんですね。
昼の人口でいうと1000万人を超えているような都市で、昼の人口と夜の人口が全然違うので小都市ではないのですが、簡単に勝てる地域ではないです。
ユーザー数はそんなにいないのに競合はたくさんいるという状況で、俗に言うレッドオーシャンのエリアとなっていますので集客というのは簡単ではありません。
例えば、どうしても離婚で勝負したいという時には離婚だけでなく、離婚の中でも慰謝料請求に特化したり、男性だけを専門にした離婚サイトや女性だけを専門にした離婚サイトにするなどして、絶対に細分化するようにしましょう。
相続に関しても同じで、相続サイトではなくて遺言書作成サイトや遺留分サイト、遺産分割サイト、相続放棄サイトなど、それぞれ専門サイトを持たれている方もおられます。
弊社でも依頼されたことがあります。
それでようやくかき集めるという感じになってきます。
刑事でも同様です。
刑事サイトではなく、その中でもどういう犯罪に特化したサイトなのか、そういう人を対象にしたサイトなのかということをきちんと分けて勝負していかないと勝てる状況ではないです。
逆に細分化をすると、圧倒的に勝つことは難しいと思いますが、きちんとサイトとして集客はできるというように思います。
このようにニッチな分野で成功している人は多いです。
一般民事ではなくて消費者被害やインターネット系の案件などニッチな分野で、全国を商圏にしたり関東一円を商圏にとらえて勝負されている方はやっぱり勝てています。
人がいるというのはすごく良いことです。
細分化とも似ていますが、そこで尖りまくることでニッチなところで目立つことを重視していただけたら幸いです。
池袋、新宿、秋葉原など人口はそこまで多くないけれど、職場に行くときに使ったり遊びに行くときに使ったりで人が流れている場所、いわゆるハブ駅と言われる場所では、意外と勝負しやすいです。
乗降客数とは、単純に言うと一般の方で、弁護士案件は一般の方がお願いする案件が多いのでお客さんが多いというイメージを持っていただくと良いでしょう。
以前、池袋の豊島区の方でお手伝いする機会があったのですが、そういうエリアで勝負するのは先ほどの細分化されたサイトではなく、実は普通の離婚サイトや普通の交通事故というオーソドックスな分野で勝ちきれる可能性があります。
競合ももちろんいます。
大手は乗降客数の多いエリアを拠点として事務所をかまえているので、競合がいないというわけではないのですが、それを上回る一般の人がいるという状況です。
昔からされている方は、家庭裁判所の近くに行きたがるので激戦区に弁護士が多いという状況になりがちなのですが、実はその激戦区から離れた場所でも勝ちきれることを知っておいていただくと良いと思います。
一番難しいのは、ピンクの真ん中のエリアである港区、中央区、千代田区になります。
こちらは★3の扱いで考えましょう。
市で言ったら80万人超えるのは、世田谷区だけですね。
だから世田谷区は80万人以上の大都市という考え方で勝負していただいたら良いと思います。
もちろん競争は厳しいのは厳しいですが、人がいっぱいいるエリアなので勝てる見込みはあるでしょう。
また、東京の中でも葛飾区や足立区は60万人くらいの中都市です。
なので、実は★1つということで攻めやすいエリアであります。
東京は○○区という区分ですが、前回ご説明した〇〇市の人口ごとに分けた基準に照らし合わせて見て頂けたらと思います。
東京都内は特別です。
単純に人口だけではなく、単純に攻めていってもダメです。
分野や人口は少し複雑になりますが、きちんとその分野や人口をご理解いただければ東京でも勝負できるということをお伝えして今回の東京都内編を終わりたいと思います。
ありがとうございました。
【第16回:商圏の難易度★2.6】
https://replegal.net/marketing-news/seminar-details-16nd-html.html
【第18回:離婚集客実践編】
https://replegal.net/marketing-news/seminar-details-18nd-html.html
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共同代表の川原と共に合同会社レップリーガルを立ち上げる。サイト制作のマーケッターとしてサイト開設のディレクション、コンテンツ作成に携わる。ターゲットが思わず読みたくなる、集客に繋がるコンテンツ作りのプロとして、法律事務所のサイトを250以上構築し、常時20個以上運用・サポートを行っております。