目次
前回に引き続き分野ごとに攻略パターンを解説していきます。
前回の記事→https://replegal.net/marketing-news/seminar-details-12nd-html.html
今回は債務整理編です。
一時は過払いで過払いバブルとも言われた時期もありました。
弁護士業界でウェブマーケティングが始まった時には、それこそ債務整理=弁護士界のウェブマーケティングを熱くさせてくれた存在として記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。
借金問題というのは困っておられる方も多く、案件数は弁護士ドットコムで見ても12%です。
相談も比較的多いと言われていますが、過払いバブルの際のイメージがあるのでそこを期待して参入してしまうと「あれ、微妙だな」となってしまいますので注意が必要です。
債務整理はホームページ集客が難しいです。
私たちの例でも、あまり上手くいっていないケースが多いです。
特に大都市部で昔は良かったけれど、今はなかなか案件が取れないケースが多く、意外とできないという印象があります。
地方部では、いまだに案件獲得ができますという例もあり、私たちもお手伝いしています。
現在は、一件あたりの単価が例えば2万円だったり5万円だったりと安すぎるので、うまみを感じない部分もあります。
過払いブームの時には一件何百何千万円という案件もありました。
それに比べると、やはり雲泥の差です。
また、ネットで情報を調べられるので自分で解決するという依頼者の方が増えているのも事実です。
弁護士の競合はいなくはないですし、取り扱っておられる事務所も多いです。
しかし、ポイントとしては他士業の参入があるということです。
司法書士や他士業の価格帯に合うと感じています。
正直なところ、弁護士案件であれば50万、60万円が普通の世界ですから、債務整理の報酬は小さく見えてしまいますが、司法書士という立場からすると取り扱いやすい価格帯だったりします。
ご存じの通り、司法書士がどんな案件でも取り扱えるのかというと、そうではありません。
司法書士が取り扱える範囲は、紛争になっていない案件のみです。
費用も安く、過払いだけなら取り扱えますので、債務整理の入口として司法書士から入るというお客様も多いのが現状です。
ただし、司法書士は破産案件を取り扱えないので、できるのは任意整理だけに限られます。
特に最近では、司法書士の方から債務整理の顧客獲得の動向があるので、ホームページを見ても値段勝負で、例えば「(たった)数万円でここまでやります」ということが記載されています。仮に弁護士が債務整理の案件を取り扱うと2倍3倍と費用がかかります。
価格帯で勝負をするとなると弁護士は完全に負け試合となるでしょう。
債務整理は、ホームページでの集客が難しく、SEOでも昔の過払いの影響があって上げにくかったりします。
では、債務整理分野でのクリック広告の想定値を計算してみましょう。
クリック単価は例として500円に設定します。
30回に1回くらいの問い合わせがあったとして、大体4回に1回くらい受任になると考えてみましょう。
下記の条件でコストを計算します。
500円×30クリック=15000円
15000円で1回の問い合わせがあり、受任率は4件に1件に受任ということなので
受任を1件取るために6万円かかります。
実際のところ債務整理は受任率も高いわけではありません。
意外と自分で解決できてしまったり、別に相談しなくてもいいという客層もいるためです。
また、債務整理の問題を抱えている方は資金繰りがいいわけではないので、他の案件に比べても出し渋りは否めないところです。
ですので、6万円で1件の受任を獲得できたらいいなという場面で、それが本当に「うまみがあるのか?」という話になってくるでしょう。
ポータルサイトではどうでしょうか?
ポータルサイトでは、地域によっては集客がしやすいと言えるでしょう。
弁護士ドットコムや他のサイトでも比較的件数が取れたり、小さい案件だけれど割とコンスタントに受任できますと言った声も聞いています。
パターンの話をするとすれば、②か④でポータルサイトの方に投資していきましょう。
昔過払い金ブームの時に取り扱っていた人からすると、報酬が雲泥の差なので、「過払い金はもう終わっている」「債務整理はもう終わっている」という感覚です。
だから、いい意味でポータルサイトに登録をしません。
近年コロナの影響もあり、案件自体はたくさんあるので一つの借金問題を取りに行くというスタンスで挑めば安定収入になると考えられます。
債務整理は、過払いの計算等で事務員さんの負担が大きいです。
8割9割は事務員さんの仕事になるので、債務整理は事務員さんに任せて他の分野で弁護士が動く案件を獲得していくと二分野できっちり収益が上がるというようなモデル構造になってくるでしょう。
最後にニッチな分野での戦い方についてお話します。
ニッチな分野の例として下記のようなものがあります。
そういった案件が増えてきています。
すぐに正解を求めてしまいがちですが、本当にニッチな分野というのは正しい解答がない分野になりますので、相続や刑事みたいに確立されたビジネスモデルがあるわけではありません。
そして、こうしたらうまくいくというパターンが中々ないので、1つずつトライ&エラーを繰り返すしかありません。
すぐに上手くはいかないということを念頭に置いたうえで、挑戦していくことが大事です。
当たれば先行者優位になるでしょう。
最近、分野として追加してもいいと思うのが不動産系の分野です。
弁護士業界でも話題に上がってきています。
2~3年前なら、誰も口にしていなかった分野ですが、ここ最近私たちも相談されることがあり、実際にサイトを作らせていただいて挑戦しています。
正直なところ、ネットを使って案件が取れると思っていなかったので、お客様にも「異業種交流会に行ってください」「ゴルフに行ってください」のようなアドバイスもしていました。
しかし、意外とウェブだけで案件獲得できるということもあり、「やってみないと分からない」と感じています。
【第12回:刑事案件獲得パターン】
https://replegal.net/marketing-news/seminar-details-12nd-html.html
【第14回:これまでのおさらい】
https://replegal.net/marketing-news/seminar-details-14nd-html.html
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共同代表の川原と共に合同会社レップリーガルを立ち上げる。サイト制作のマーケッターとしてサイト開設のディレクション、コンテンツ作成に携わる。ターゲットが思わず読みたくなる、集客に繋がるコンテンツ作りのプロとして、法律事務所のサイトを250以上構築し、常時20個以上運用・サポートを行っております。