インターネットで集客を行うときに一番大切なことは、
1にも2にも「お客様の顔、心を明確に把握できるか」ということに尽きます。
具体的に説明しますと、お客様が何を求め、
また、そのためにどのような行動をするのかということを事細かに、
「相談者の立場に立って考えること」です。
重要なので何度も言います。
一見、インターネット集客、ITというとイメージとしては、冷たい世界を連想させますが、
「相談者の立場に立って考えること」が、
実はとても重要な作業となるのです。
私たちの過去の事例を例にご説明します。
とある大阪の中規模法律事務所(弁護士は10名近く在籍)からご依頼をいただき、集客用に、相続の専門サイトの制作を行った際のお話です。
サイト製作にあたり、法律事務所さんからは以下のようなご要望を伝えられました。
① 弁護士が10名近くいることで規模感、スケール感を出したい
② デザインはかっこいい、今風の感じにしてほしい
③ 写真は、弁護士が横に並び腕を組んで笑顔一切なしの、硬派なかっちりした写真を使いたい
私たちとしましては、一抹の不安を覚えながらも、(特に?についてですが)クライアントさんのご要望を、出来る限り反映させたいと思い、
スタイリッシュでありながら、硬派な弁護士がずらり並んでいるという写真を活用した、
少し威圧感すらあるサイトを作りあげました。
そして、サイトが完成してクライアントさんに見せると大喜び!
そりゃそうです。ご要望通りなのですから。
その後、早速サイトをオープンし、リスティング広告を使って集客を開始しました。
私たちの実績としまして、これまでも相続専門サイトを何十本も作成し、また集客にも成功していた自負があります。
今回に関しましても、「集客に必要なポイントについては、しっかりと抑えているからそれなりの反響は間違いなくあるだろう」
と問い合わせ状況など、経過を観察していました。
ところが!サイトオープンから1週間経過した段階で、反響はまさかの0件。(電話、メールともなし!)
あれ?・・まぁ。たまたまだろう。来週はきっと、反動的に問い合わせが増えるだろう。
しかし、その後1週間たっても反響は0件のまま・・・。
クライアントさんも「2週間経過したんですが、問合せさっぱりなんですけど大丈夫ですかね・・・」と心配顔。
私たちとしては、焦る気持ちを抑えながら「とりあえず1ヶ月、様子をみてみましょう!」
焦る自らにも言い聞かせるかのようでした。
そして、サイトオープンから1ヶ月が経過し、反響結果を確認したところ、
広告費用6万円に対して、反響はわずか1件。あぁ、、1件でもあってよかった・・・・
しかも不幸中の幸いというべきか、反響1件で、1件の受任。(打率10割バッター!)
たまたま受任になりやすい相談者が来てくれたというのが内情のようです。
どうやら神様は私たちを見捨ててはいなかったようです!!
ただ、私たちは、現実問題として、現状をそのまま放置しておいたところで、サイトからの集客が好転する兆しはないと判断しました。
問合せがなかった原因を早急に探り、サイトの改善案について協議を重ねました。
そして、浮かび上がってきた原因の一つが、
(この時点ではあくまでも仮説だったのですが、)
サイトの印象が、依頼者にとって「よりつきにくい」のではないか?ということでした。
相続サイトから集客を考える際、主としてターゲットとなるのは、
40~60代、親族に相続問題が発生した方、
もしくは、60代ぐらいで自身の相続対策に着手しておきたい、そのような方が多勢です。
そして、その方たちがインターネットを使って弁護士を探す際、
どのような弁護士を求めているかということを考えると、
「この弁護士は、親身に相談にのってくれそう」
「この法律事務所は実績が多くて安心ができる」
といったところでしょうか。
これに反し、私たちが当初作成したスタイリッシュなサイトはどうやら、
「威圧感を感じる」
「敷居が高そう」
という印象を与えてしまっていたようです。
私たちは、早急にサイトの内容を変更し、
威圧感のある写真を、笑顔で親近感のあるものへと変更しました。
するとどうしたことでしょう!
1ヶ月で受任1件しか生み出さなかったサイトが、
変更して1週間で、3件もの問合せがあり、一気に集客の状況が好転したのです!
この事実から明白となった結論としては、やはり、「相談者の立場に立って考えること」の重要性でした。
皆様も、自身のサイトの反響がいまいちだな、と感じられたときには、
まずは相談者の目線に立ち、
「自分だったらどんな弁護士に相談をしたいか」という視点でじっくり考えてみて下さい。
そこに集客を好転させるポイントが必ずあるはずです。
そして、「相続」「離婚」「交通事故」「刑事」「債務整理」「企業顧問」などそれぞれ相談者のニーズや心境はバラバラです。
大切なのは、その人たちの立場に立って心を深く読み取ることなのです。
共同代表の川原と共に合同会社レップリーガルを立ち上げる。サイト制作のマーケッターとしてサイト開設のディレクション、コンテンツ作成に携わる。ターゲットが思わず読みたくなる、集客に繋がるコンテンツ作りのプロとして、法律事務所のサイトを250以上構築し、常時20個以上運用・サポートを行っております。