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弁護士が新しく法律事務所を立ち上げる時に新たなテナントを借りるにはどのようにして探せばいいのでしょう。
今回はそのようなお悩みを抱えている方に向けて事務所を安く借りられる方法をご紹介したいと思います。
こんにちは、合同会社レップリーガルの信定です。
私自身も合同会社レップリーガルと共に、自分の会社で店舗を10店舗ほど運営しているのでテナントや賃貸物件を借りることをこれまでに15回くらい経験してきました。
その経験をもとにお伝えできればと思います。
先日、34歳と割と若手の弁護士さんから「来年くらいに大手の法律事務所から独立を考えています」とご相談がありました。
そこで「テナントをどうしようかな」とおっしゃるのでアドバイスさせていただいたことがありました。
基本的にはいつもお伝えしていることなのですが、できるだけ私たちの方針としては、大阪市内などの競合がたくさんいる地域よりも、例えば枚方市や吹田市などの人口30〜80万人くらいの都市に事務所をかまえるのが良いと思っています。
なぜなら、それなりに人はいるけれど競合は少ないのでやりやすく勝ちやすいからです。
そういったことをお伝えしました。
また、独立時にはできるだけ事務所にお金をかけない方が良いと思っています。
内装を頑張ったりして内装費に費用をかけるよりも、まずは専門サイトやポータルサイトなどの広告費の方に1年目はがっつり月10万円かけます。
初期の段階ではリスティング広告やポータルサイトにお金をかけた方が集客に繋がりますし、支出分の費用は後から元が取れるというお話をしました。
お話しする中で「レンタルオフィスを借りようかな」という案も出てきました。
相談を受けていると物件選びをする中でレンタルオフィスを借りたいという方が多いのですが、レンタルオフィスは実際にはどうなんでしょうか。
確かに最初の内装がきれいだったり机が置いてあったり初期費用の部分は安いのは安いです。
しかし、意外と家賃が高くつく傾向にあります。
今回の相談者さんは、とある兵庫県や大阪府の方で考えているのですがその広さで普通に借りたら10万円くらいで借りれるところを、レンタルオフィスで借りると15〜20万円くらいかかることになります。
相場より5〜7万円くらい高くなることになり、年間で考えると割高になります。
その分何も準備はしなくても良いので明日からでも開店できるというメリットがありますが、長期スパンで考えると私としては普通に賃貸で借りた方が良いと思っています。
駅前には事務所ビルが立ち並んでいます。
事務所ビルというのは、事務所が8階とか10階建てでその中に会社がいくつも入っているようなビルのことです。
事務所ビルも検討材料に入れましたが、やはり高いです。
事務所ビルの何が高いかと言ったら、敷金・礼金が高いのです。
事務所ビルは未だにそんな商売なところもあり、敷金だけでも1年分取られるということも珍しくありません。
月10万円としたら120万円も取られる計算になります。
敷金は自分の資産ではあるけれど、結局使えないお金になる上に、結局最後戻ってくるのは自分が退去する時なのでできるだけ抑えたい費用ではあります。
私のおすすめは、2回建や3回建ての美容院が入っているようなテナントです。
ペット用品店が商店街や駅前にあるように、法律事務所が2階にあっても良いと思うのです。
2階だと待ちゆく人からも見えやすいという特徴もあります。
そのようなテナントは敷金・礼金の値下がりが凄いので相場観としては敷金で家賃の2ヶ月分ほどというのが普通で、多めに取られても家賃3ヶ月分くらいだったりします。
法律事務所というのは、周りの皆にみられた方が良いので商店街の中でも良いですし2階で十分良いと思っています。
ガラス張りの目隠しだけしておけば、その方が親しみやすいのではないかと思います。
以上のことから、2~3階建てのテナントは敷金・礼金が安く、家賃も安いのでおすすめです。
例えば前にそのテナントに入っていた店舗が整骨院だったら、中は案外キレイだったりします。
壁紙を張り替えて蛍光灯を変えたら室内は十分キレイになるでしょう。
トイレだけは様式でキレイかどうかの確認は必要です。
トイレも洗えばキレイになります。
そういうところならほとんど内装費はかからずに家賃も安く、敷金・礼金も安いので一番お得なテナントと言えるでしょう。
2階3階の商業系のテナントを借りるのが、一番家賃もミニマムで抑えられて敷金・礼金もそんなに高くなく、初期費用も内装費がそんなに掛からなくて狙い目です。
ただし、前回入っていたのが飲食店だと面倒なことがあります。
コンロやガスが置いてあったりすると撤去しなければいけないので面倒な上に費用もかかります。
ですので、「元々事務所でした」というような、そのまま使える物件が結構あるので、そういったところを探すようにしましょう。
梅田を除く、大阪市内の心斎橋や天王寺・豊中・千里中央・吹田・長田などなら、変に事務所ビルの10階などに入らずにテナントビルに入るのが開業時に事務所選びをする上で一番安い方法なのではないかと思います。
家賃を抑える分しっかり広告費にかけるのが一番効率的です。
軌道に乗ってきて見栄えが大事だと思ったら事務所ビルに変えても良いと思います。
それが一番安く事務所を借りる方法です。
商店街は狙い目で、接骨院やスポーツジムなど様々な業種が入っていることが多いので、そういったところとの連携や横のつながりを作ったり、事件の紹介も期待できそうですね。
人通りが多いところを自然に見てもらえる機会も増えるでしょう。
それが事務所ビルの中のオフィスだと、外観は見てもらえるかもしれないけれど、何階のどこに入っているか把握もできないのが普通です。
そういったことも加味して商店街のテナントはすごく良いと思います。
最近は新しいビルで天井が高かったりキレイなビルも増えてきてオシャレですし、カフェの後なら、そのまま内装を使っても良いと思っています。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。
開業時の事務所探しの際にはぜひご参考になさってください。
共同代表の川原と共に合同会社レップリーガルを立ち上げる。サイト制作のマーケッターとしてサイト開設のディレクション、コンテンツ作成に携わる。ターゲットが思わず読みたくなる、集客に繋がるコンテンツ作りのプロとして、法律事務所のサイトを250以上構築し、常時20個以上運用・サポートを行っております。