専門サイトを作る時にクライアントの弁護士先生から、
「どの分野が問合せがよくなりますか?」
と質問を受けることが多いのですが、
この質問は的を得たいい質問に見えて、
実はある落とし穴にはまる危険性があります。
その落とし穴とは、問合せ数ばかりに目がいき、
一番大切な受任数について考えられていないことです。
そもそも、専門サイトを作るための一番の目的は、
「問い合わせ数を増やすことではなく」、
「受任数を増やすこと」です。
なので、確かに専門サイトを作る段階において、
「問合せ数」があるのかどうかは重要な視点であることは間違いありません。
しかし、それと同じくらいに受任率がどれくらいなのかというのも実はとても大切なポイントとなります。
なぜなら、案件によって受任率は大きく異なるからです。
例えば、離婚分野であれば受任率はどうしても低くなりがちです。
初回相談だけきて、どうしても「費用」「今すぐじゃない」「わざわざ頼まなくても」といった理由で受任率はせいぜい30%程度です。
ところが、交通事故分野であれば、既に事故は発生しており、
弁護士に依頼することはほとんど決まっているので、
受任率は80%以上になります。
このように、分野によって倍ほどの差が生まれるのです。
そして、この違いによって何が起こるのかというと、
例えば、離婚分野と交通事故分野において問合せ数が、
離婚が1か月で10件、交通事故が1ヶ月5件だったとしても、
受任数でみると、離婚が受任率30%だとすると1ヶ月3件、
交通事故が、受任率80%だとすると1ヶ月4件と、
交通事故の方が受任数は多くなる結果となるのです。
これがまさに、問合せ数ばかりを気にしてしまう場合の落とし穴になるのです。
だからこそ、専門サイトで分野を選ぶ際には、
問合せ数がどれぐらいになるのかというリサーチとともに、
受任率がどれぐらいになるかをある程度経験値で予測してから、
例えばリスティング広告を使う際に、
1ヶ月、受任数ベースで何件程度受任できるのかを予想しておくことが大切になります。
共同代表の川原と共に合同会社レップリーガルを立ち上げる。サイト制作のマーケッターとしてサイト開設のディレクション、コンテンツ作成に携わる。ターゲットが思わず読みたくなる、集客に繋がるコンテンツ作りのプロとして、法律事務所のサイトを250以上構築し、常時20個以上運用・サポートを行っております。