第3話.「人生の岐路」の巻
人生の岐路
「おとん、おれ事務所手伝うわ。」
とっさに言葉が出た。
いや、熟考して出た言葉だったのか。それとも最初から頭にあった言葉なのか。
今からすればどうでもいい。
私は、事務所を、父親を助けたいと思った。これだけは本当の気持ちだと胸を張れる。
「司法試験終わってからでも・・・」
「ちゃうやん!
ぼくが弁護士になって、帰る事務所がないなら、弁護士になる理由ないやん!」
ここまででも映画化決定。
ここまで情熱的やったかどうかは別にして、私は事務所に戻ることを決意した。
もしかしたら弁護士という道をあきらめることになるかもしれない。
法科大学院を卒業したばかりの私からすれば、当然考えることだ。
ただ不思議に体と頭が動いた。理由はただ、なんとかしたいと思ったから。
そして、なんとかできるという漠然とした自信があったから!
父親との会食から1か月も経ないうちに、私は、弁護士法人川原総合法律事務所の一員として、業務を開始することになった。
勉強の際に着ていたスウェットの楽さと反した、スーツの着心地の悪さも時間をかけて慣れるはず。
そして慣れるころには、事務所が無くなるなんてことがなくなっていますように。。
そんな強い意思を胸に秘めた事務所生活が始まった。
そして業務開始一か月を経たころ・・・
「こらあかん!!」
ぬるま湯を全力で沸騰させるかのように、私は必死で事務所の内外を走り回っていた。
営業活動を開始したのだ!
営業活動は歩いてなんぼ!頭下げてなんぼ!笑ってなんぼ!
異業種交流会にも参加!目立ってなんぼ!
とりあえず名刺を配って配って、配りまくる!!
注力したのは主に、「整骨院」交通事故案件が欲しい事務所の意向から、整骨院との関係を構築することに照準を定めた。
「大阪 整骨院」「北区 整骨院」ネットで検索をかけ、ノーアポイントでパンフレットを配る日々。
1か月で2キロ痩せましたね。(笑)
気になる成果は・・・!?
次回のお楽しみ♪
弁護士法人川原総合法律事務所
V字回復まであと!2年!!(がんばるしかない!)
法科大学院を卒業後、父親が経営する川原総合法律事務所の営業責任者として勤務。入社当時は事務所は紹介営業に頼っていたため年々売上が減少し、このままの状態では事務所経営自体が存続できない状態となる。そこで、一念発起しインターネット集客を事務所に本格的に導入。
当初は、手当たり次第に集客を試みるがほとんど成果に繋がらず苦悩。しかし、半年間ほど苦悩し努力を続けた結果、徐々に問い合わせが増えるようになる。その後の3年間で当初年間200件程度だった事務所の相談件数が6倍の1200件に急増。
そして、自身の法律事務所集客ノウハウを自分の事務所のためにだけ使うのではなく、「優秀な弁護士の先生方を少しでも世の中の人々の身近な存在として知ってほしい」と考え、弁護士専門集客カンパニー合同会社レップリーガルを設立。一般的なホームページ制作会社のマーケッターとは違い、法律事務所の目線に立ち、ただ単にホームページを作るのではなく、ポータルサイトとの連動、弁護士の先生方の特長や業務内容などを踏まえた上で、法律事務所の収益アップを実現するための全面的なアドバイスを実践しております。