女性弁護士に引きがある現状が明確になった今、
私の行うことはいかにマネージメントするかどうか、という話だ。
女性有利という明確なデータを確認した後、どのように活用するかが重要だ。
「女性弁護士をうまく活用すべき」
その日から早速私は、ポータルサイトの選別を行った。
具体的に、より女性に注力しているサイトや、
掲載の写真が多く、女性弁護士がいる感が強いサイトに注力したのだ。
効果は歴然だった。
「女性の皆様の味方です」このような表記を行うことにより、問い合わせはぐっと上がった。
また、当初危惧していた、男性依頼者の減少という効果は、正直なかったこともまた驚きだった。
「女性の味方である先生に依頼したい!」という男性からの依頼が多かったのだ。
なんと女々しい・・・とは感じたが、それも含めて時代なのだ。
事務所の方針が固まったことや、少しずつ業績が復活してきたこともあり、新たな弁護士の採用にも着手した。
もちろん、女性弁護士だ。
現状では3名いる女性弁護士も、当初は1名だった。
川原総合法律事務所のポータルサイトに対する戦略は確定した。
弁護士川原という大ベテランを前面に推し、次いで複数の女性弁護士が脇を固める。
周りをベテラン男性弁護士と若手男性弁護士。
これは、集合写真を撮る際の立ち位置にも反映させた。
こうして、盤石なまでのクライアント囲い込み作戦がスタートした。
ここまで来たらもはや考えることなく攻めるのみ!
防戦一方だった戦略から一気呵成だ!
ポータルサイトを有効的に活用することで、
電話が鳴る。
面談予約が入る。
面談する。
受任する。
私はこのとき確かに、正のスパイラルとして歯車がかみ合いはじめた音を聞いた。
明らかに電話の本数が変わった。
事務所に活気が戻ってきた。
弁護士事務局とも、満身創痍だ。疲れている!よし!いい傾向だ!(笑)
ポータルサイトの選別に終わりはない。
ブームと言わんばかりに、電話が鳴り続けたサイトが急に鳴りを潜めることも多々ある。
常にアンテナを立て、最新情報をアップデートする必要があるが、
私にとって、それは心地よく、やりがいを感じる仕事であったのだ。
弁護士法人川原総合法律事務所
V字回復まであと!11ヶ月!!(ただまだまだ!)
法科大学院を卒業後、父親が経営する川原総合法律事務所の営業責任者として勤務。入社当時は事務所は紹介営業に頼っていたため年々売上が減少し、このままの状態では事務所経営自体が存続できない状態となる。そこで、一念発起しインターネット集客を事務所に本格的に導入。
当初は、手当たり次第に集客を試みるがほとんど成果に繋がらず苦悩。しかし、半年間ほど苦悩し努力を続けた結果、徐々に問い合わせが増えるようになる。その後の3年間で当初年間200件程度だった事務所の相談件数が6倍の1200件に急増。
そして、自身の法律事務所集客ノウハウを自分の事務所のためにだけ使うのではなく、「優秀な弁護士の先生方を少しでも世の中の人々の身近な存在として知ってほしい」と考え、弁護士専門集客カンパニー合同会社レップリーガルを設立。一般的なホームページ制作会社のマーケッターとは違い、法律事務所の目線に立ち、ただ単にホームページを作るのではなく、ポータルサイトとの連動、弁護士の先生方の特長や業務内容などを踏まえた上で、法律事務所の収益アップを実現するための全面的なアドバイスを実践しております。