事務局からのクレームがあり、
ネット経由での電話は、
① ドタキャンが多い
② なかなか受任しない
③ 電話相談希望の方が多すぎる
そうだ。
①については、面談期日を早めに提案したり、
日にちの変更を希望する方には、反対に前倒しすること等で、
若干の改善傾向が見られた。
②に関しては、事務局からの進言もあったのだが、
それ以上に、新件を管理するデータそのものが不満を訴えていた。
仮に、一人の弁護士につき、週に10件の新件相談が入っていたとしよう。
すると、受任するのはこの中で2、3件に過ぎなかった。
あきらかに受任率が低い状況であることは明白だった。
既存の新件に比べ、受任率が20~30%というのはあまりにも低い。
そう実感した私は、弁護士に対するヒアリングを敢行した。
ビール片手に!(それ飲み会!)
ボスの息子である私からの飲みニケーション誘致など、
弁護士からすれば、カワハラからのパワハラだ、
などとうまいこと言われたりもしたが、有益でもある。犯罪ではない。
お酒の力を借りて本音を引きずり出すことができるからだ。
弁護士がトイレに行っている間にドボドボと自白剤を混入しながら(これ犯罪!)、
ざっくばらんなヒアリングを行い、現場の肌感の確認を行った。
飲みニケーションの中で判明したことは、
・ネットから来る客は、そもそも受任する気がない。
・複数の弁護士事務所を巡っている人もいた。
・俗にいうところの「今すぐ客」ではない方が多い。
・即決案件が少ない
といったところだ。
私からすればすべて想定内だった。
先の、「ドタキャンが多い」パートでも述べたのだが、
ネット集客を行う法律事務所が増えてきたことにより、
相談者は平均で3~4件、無料相談のために事務所来訪している事実が判明した。
この「なかなか受任しない」という問題点は、こちらにも当然影響を及ぼしている。
複数の法律事務所を巡るうえで、一円でも安いところ、
相性の良かった事務所を選ぶことなど、必然だ。
だからこそ!
選ばれる法律事務所、弁護士としてのブランドを自覚、
構築する必要性が求められていることに、弁護士は気がつかなければならない!
弁護士さんには、特権階級意識として、
「このクライアント、めんどくさいからもうええわー」と
「契約しない自由」があった過去がある。
確かに、過去であれば、相手を選べていた。
なぜか!?その相手を断ったとしても、
また次の相手が順番待ちをしているからだ。
つまり、「弁護士は依頼者を選べていた。」
しかし、私はネット集客を行うにつれて、
弁護士が「選んでもらう」時代にシフトしてしまった事実を目の当たりにしたのだ。
ううむ。これは一筋縄ではいかない。
仮にネット集客が成功したとしても、
ネット集客に適した依頼者への対応をしなければならないと実感したからだ。
意識をチェンジしなければならない。
これ大変よ。(困りすぎてチャイニーズ)
弁護士法人川原総合法律事務所
V字回復まであと!1年6ヶ月!!(Change&ASKA)
法科大学院を卒業後、父親が経営する川原総合法律事務所の営業責任者として勤務。入社当時は事務所は紹介営業に頼っていたため年々売上が減少し、このままの状態では事務所経営自体が存続できない状態となる。そこで、一念発起しインターネット集客を事務所に本格的に導入。
当初は、手当たり次第に集客を試みるがほとんど成果に繋がらず苦悩。しかし、半年間ほど苦悩し努力を続けた結果、徐々に問い合わせが増えるようになる。その後の3年間で当初年間200件程度だった事務所の相談件数が6倍の1200件に急増。
そして、自身の法律事務所集客ノウハウを自分の事務所のためにだけ使うのではなく、「優秀な弁護士の先生方を少しでも世の中の人々の身近な存在として知ってほしい」と考え、弁護士専門集客カンパニー合同会社レップリーガルを設立。一般的なホームページ制作会社のマーケッターとは違い、法律事務所の目線に立ち、ただ単にホームページを作るのではなく、ポータルサイトとの連動、弁護士の先生方の特長や業務内容などを踏まえた上で、法律事務所の収益アップを実現するための全面的なアドバイスを実践しております。