法律事務所という場所は、同業者同士、横のつながりが希薄だと言われる。
考えてみれば当然かもしれない。
常に裁判の相手方になりうる関係ということもあり、お互い手の内を見せたがらない。
法科大学院のエクスターンシップで、委員会にも参加させていただいたことがあるが、
どこかよそよそしい会合であった実感がある。
また、俗にいうところの「不幸の上に成り立つ職業」というありがたくない称号のせいか、
完全個室での打ち合わせが多く、プライベートを重視するあまり、傍から見て、
「なんかよくわからない」一因となっていることも否めないだろう。
プライドが高い人が多いのもまた特徴だ。
これらの要素が合わさったときどのような弊害が起きるかといえば、
一般企業に比べ、旧態依然の体制が改善しにくい体質であるといえるだろう。
平たく言えば、考え方が古い!
これは、私のように、一度でも法律事務所を出て、社会と関わった人間ならば当たり前のことなのだが、
卒業後、弁護士となり、事務局となり、一つの法律事務所にズップリの方々は、考え方が古い方が多い!気がするのだ!笑
これは、当事務所も例外ではなかった。
「3時のコーヒー、○〇先生はお砂糖少なめね!」みたいなしょーもないルールを始め、
糞忙しいときにもお茶当番を優先するなど、細かいことをいえばきりがないので言わないでおく。(もう言うてる笑)
その中でも、私の考える最も「古い」考え方は、
「事務局は弁護士の召使い的思考」に尽きる。
これは、弁護士からの上から目線だけではなく、事務局からの下から目線も含む大きな問題だ。
傾向として、一昔前の事務局さんに多い思考かもしれない。
確かに、法律事務所である以上、弁護士の存在そのものは事件処理の要であるし、
日本最難関と言われる司法試験をパスした以上、尊敬すべき存在だ。
ただしかし、それは必ずしも、「事務局より偉い」わけではない。
あくまで、事務局をパートナーとして評価し、共同作業を行うことでのみ適切な仕事の完遂があるのだ。
どれだけ訴状作成のスピードが早くても、郵券の値段を知らなければ提訴できないように。
裁判所特有のルールや、事務所の良い慣例に従うことは、
新人の弁護士より、古参の事務局の方が断然戦力として計算できる。
その点で、事務局は法律事務所において、弁護士と対等の関係だ。
事務局の多くは、「弁護士さんは偉いから指示を待つ」姿勢で、悪く言えば怠惰な、責任逃れの意識が蔓延していることが問題だ。
「事務局さんも弁護士事務所の経営を上げていくための不可欠な存在!」
これを実践するため、待遇を含め改善し、そもそもの意識を変えていくことが肝要だと、私は今でも実感している。
弁護士法人川原総合法律事務所V字回復まであと!6ヶ月!!(最近よく、ぶっちゃけるなーと言われる。笑)
法科大学院を卒業後、父親が経営する川原総合法律事務所の営業責任者として勤務。入社当時は事務所は紹介営業に頼っていたため年々売上が減少し、このままの状態では事務所経営自体が存続できない状態となる。そこで、一念発起しインターネット集客を事務所に本格的に導入。
当初は、手当たり次第に集客を試みるがほとんど成果に繋がらず苦悩。しかし、半年間ほど苦悩し努力を続けた結果、徐々に問い合わせが増えるようになる。その後の3年間で当初年間200件程度だった事務所の相談件数が6倍の1200件に急増。
そして、自身の法律事務所集客ノウハウを自分の事務所のためにだけ使うのではなく、「優秀な弁護士の先生方を少しでも世の中の人々の身近な存在として知ってほしい」と考え、弁護士専門集客カンパニー合同会社レップリーガルを設立。一般的なホームページ制作会社のマーケッターとは違い、法律事務所の目線に立ち、ただ単にホームページを作るのではなく、ポータルサイトとの連動、弁護士の先生方の特長や業務内容などを踏まえた上で、法律事務所の収益アップを実現するための全面的なアドバイスを実践しております。